ネットワークビジネスにおけるインバウンドマーケティング

現代のマーケティングはインターネットなしでは語れません。
ネットワークビジネスでもウェブサイトを利用してマーケティングしています。

インバウンドマーケティング(Inbound Marketing)とは、
良質で有益なコンテンツをネット上で提供することにより、
検索結果でサイトを 見つけられやすくし、サイト内で製品
やサービスを十分に理解してもらい、
購入を促進するマーケティングコンセプト。

反対語として、
従来のマス広告やダイレクトメールなどを使ったプッシュ型
マーケティングをアウトバウンドマーケティングと呼びます。

これは、2005年、米国HubSpot,Inc.の創業者 ブライアン・ハリガンと
ダーメッシュ・シャーの二人によって提唱され、2010年に出版された
『Inbound Marketing』で周知となりました。

 

インターネットの普及によって、人は常になにかを検索しています。
その検索する時の状況は、たいたい以下の3つに分けられます。

1 何かを探している、購入したいなど必要な状況での検索
2 仕事や趣味などで、情報や資料を収集するための検索
3 なんとなく気になる言葉など調べるための検索

1の場合、購入したいものの
価格、品質など比較し、
すぐに
購買や予約などの行動へ移ります。

2の場合、ネット上の情報だけでなくリアルな情報、
例えば仕事だったら同僚に、趣味だったら仲間や友人などに尋ねる
など、さらなる情報収集を行います。

3の場合、とくに重要でないその場限りの情報検索だと、
そのまますぐに忘れたり、気になる情報の場合には、さらに検索を
続けて記憶に残ることもあるでしょう。

マーケティングとして、この中の1の検索する見込み客が有効です。
人々が何をネット上で探しているのか?
その最も必要な情報をウェブサイトやブログ、ソーシャルメディアなどで
提供することで、消費者の心を捉え、実際に購入してもらうことが、
ネット時代のマーケティング手法となってきたのです。

その中で最も注目されているのがインバウンドマーケティングです。


私が、このビジネスを始めたのが2010年5月でした。
当時はグループが提供する同一サイトを利用し、有料の広告やメルマガ
など
利用しての
プッシュ型マーケティングから、検索エンジンで自分のサイトを
上位表示をしてアクセスを集める受け身型マーケティングへの転換期でした。

私の直アップから始まったプログラムが、今考えてみるとまさにこの
インバウンドマーケティングです。

その後、ペンギンアップデートなどの影響で、同一のサイトを使ったグループは
コピーサイトとして、順位を下げて消えていったので、早い時期にインバウンド
に目を向けて正解でした。


インバウンドマーケティングには、3つのステージがあります。

1 ToFu (Top-of-the-Funnel)
見込み客に自社ウェブサイトを見つけてもらう。
そのウェブサイト内に、彼らが望む有益なコンテンツが提供されている。
そこから期待と信用を得て、個人情報を提供してもらうまでのステージ。

2 MoFu (Middle-of-the-Funnel) 
ウェブサイトに来た見込み客に、購買意欲を高めてもらい、
購買意欲を高めてもらうための育成のステージ。

3 BoFu (Bottom-of-the-Funnel)
購買意欲の高まった見込み客に、最終的にに購買してもらうステージ。

ここで、ちょっと注目していただきたいのが、最後で、Funnelという単語
が使われています。これは漏斗(じょうご)のことです。
漏斗の形状は上部が大きな口を開いていますが、下へ行けば行くほど、
だんだん狭くなっていきます。

これは、マーケティング用語で、多数の見知らぬ人からある程度の見込み
客へ、そして、その見込み客からさらに顧客へと進む過程で、その数が
だんだん減っていきます。
なので、漏斗のように最初は大人数なのが、だんだん絞られて少なくなる
という意味で、この言葉を使うことがよくあります。


私たちのネットワークマーケティングの場合も同様です。

1 ToFu (Top-of-the-Funnel) 
ネットワークビジネスに興味がある人に自分のサイトを見つけてもらうために
ヤフーやグーグルで自分のサイトを上位表示させます。
サイト内にはビジネスについての情報やサイト運営者のプロフィールなどを
載せ、ビジネスに対する期待と信用を得て、無料レポートや資料請求して
いただきます。

2 MoFu (Middle-of-the-Funnel) 
その資料請求をしてきた人に、メールマガジンをお届けして、成約意欲を
高めていただきます。

3 BoFu (Bottom-of-the-Funnel)
サイト運営者=スポンサーとして信頼していただき、最終的に成約して
いただきます。

このためには、見込み客が求めるであろう情報をウェブサイトに掲載し、
検索エンジンとソーシャルメディアを通じて見つけてもらい、サイト訪問
してもらうような仕組みが必要です。

見込み客がどのようなキーワードで検索しているのか?
どのようなコンテンツを求めているのか?
まずは、この2点をしっかりと考え、サイトのタイトルやコンテンツを決める
ことが大切です。


そして、定期的に分析・検証しながら、優良なコンテンツを追加していく
ことが次の段階となります。

ネット上には多くの情報が氾濫しています。
そのうち99%の情報がスル―されるような時代なので、一度の情報提供
だけではなかなか成約までいきません。

インバウンドマーケティングは、根気のいる作業です。
なぜなら、
見込み客が求める最適な内容の情報を、
最適なタイミングで、
継続的に届けることが求められる
からです。

が、一旦、有益な情報を常に提供しているサイトというステイタスが
できれば、継続的な資料請求や成約が見込めます。

また、個人情報を提供していただくためも、さらなる有益な情報提供、
たとえば、無料レポートやメールマガジン、セミナなど、
価値の高いコンテンツを用意することも考慮しないといけません。

こちらは、次回の2ステップマーケティングでご説明いたします。