ネットワークビジネスで必要なマーケティングと心理学について

ネットワークビジネスは、本来の名称が「Multi-Levels Marketing」と
呼ばれるように、ビジネスというより、マーケティングです。
と、以前記事に書いています。

大数の法則というのがあって、
これは十分な標本数の集団を調べれば、その集団内での傾向は、
その標本が属する母集団の傾向と同じになること。
もともとは確率論の定理。

例えば、投げて表が出る確率が50%というコインをn回投げるとする。
このとき、nが小さいうちは、「n回のうち実際に表が出た割合」は50%になら
ないことも多いが、nが何百回、何千回と大きくなればなるほどほとんど50%
になる(50%にならない確率が減っていく)。
これが統計の領域に応用されることで、サンプリング調査が生まれることに
なった。 また、将来のある事象の発生確率を過去のデータから推定すること
ができるという面で、保険業をはじめ、将来のリスク管理を必要とするビジネス
において、広く応用されている。 

※ 参照:コトバンク

つまり、100人の場合より1000人、1000人の場合より1万人の方が、
理屈通りにいく確立が高くなるということが知られています。

ここで心理学との関係ですが、心理学というものは本来、実験であれテストであれ、
膨大なデータをもとにして、より客観的な評価をしようという発想で行われている
学問です。だから、マーケティングにも密接な関係があるわけです。

心理学について、少し詳しくご説明すると、大きく2つにわけることができます。
1つは、実験心理学で、もう1つは、臨床心理学です。

心理学は、19世紀後半にヴントという生理学者兼哲学者が、哲学とは異なる
実証的な学問として生み出したのが、始まりだとされています。
すなわち、実験心理学です。
こちらは、人の心の働きを実証的に解明しようというものなので、対象となるのは、
一般的な正常者となります。
実験心理学的な手法では、たとえ2割の例外がいても、7~8割の人に当てはまっ
ていればそれでいい、ということになります。
ですから、マーケティングにはこちらが向いています。

そこでマスマーケティングでは、7割の人が喜ぶような製品やサービスを提供
すればいいとされています。

もう1つの臨床心理学は、精神疾患や心身症の感謝の治療方の研究のなかから
生まれたきたもので、20世紀初めに。神経病理学者兼精神科医のフロイトがその
祖であるとされます。
こちらの対象は、そもそも心の病がある人の治療法として生まれたものです。

このように、同じ心理学でも、実験心理学と臨床心理学では、その発祥も目的も
対象も全く違うということを覚えていただけると幸いです。

さて、ネットワークビジネスと心理学との関係ですが、
口コミ活動などから分かるように、私たちはセールスマンのように1対1の個別の
顧客と対応しています。

実験心理学のように、7割だけの製品やサービスの提供では、うまくいかないこと、
皆さんもよくご存じですね。

また、ご入会後のパートナーさんのサポートに関しても、全員同じサポートではダメ
だということも経験者はよくわかっていると思います。

ということで、ここでは個別の対応に適している臨床心理学ガ適用されます。

つまり、実験心理学は大勢の人を相手にするもので、臨床心理学は個別の人を
相手にするものと大まかに言えるでしょう。
このように、心理学をビジネスや対人関係に役立てる際には、この使い分けを
意識していきます。

しかし、全てのものや人が「こうだ」と決めつけるものではないので、臨機応変に
対応する必要があります。