ジャーナリスト、櫻井よしこさんが2009年秋に書いた記事のなかで


いま日本が抱える問題を、ひと言で言えば、日本人が日本人でなくなった、このことにつきます。

日本列島に生まれ、育ち、暮らしている、それが日本人であることに、一応はなるでしょう。しかし、自分はなぜここに生まれ、ここにいるのか、そのことへの理解がなければ、本当の日本人と言えないと思います。

自分がここにいることへの理解とは、家族、地域社会、国家の歴史を知り、その中での自分の位置を知ることに他なりません。自分をここに導いてくれた人々が大事にしてきた価値観を知って感謝し、それを受け継いでいく自分の位置を知った時、それは志を抱かせる源になります。

それが本来の日本人の姿です。

(中略)

日本と日本人をどう立て直していくか、素晴らしい先生が一人いると、子供はたちまち変わるもの。それと同じではないでしょうが。

日本人を育んできた文化、伝統、歴史、それらを実感できれば、瞬時に日本人の力は蘇る。私はそう思っています。それをするのが、真の国民教育だと思います。

瞬時といいました。しかし、これは容易にできることではありません。学びには時間が かかります。蓄積も必要です。しかし日本人の文化が、伝統が、歴史が実感できた時、自分は誰かの、何かの役に立つ存在であることが分かり、そういう存在で ある自分に恥ずかしくないようにやっていこう、という自覚が生まれるのです。それが日本人の力を取り戻すということです。


これを読んだときに、私の知っている海外在住の日本人の方々が、日本人として恥ずかしくないように常に振る舞っている、またそうあろうと心がけていいることを思いだしました。


日本人は元々「公」大事にする国民です。

西洋の個人主義より、共同体として自分の意見を周りに合わせることに慣れています。
そして、そのことで自分が誰のために、何のために役だっているのかを理解し、実感しているから、生き生きと伸びやかで幸せに満ちた表情をしているのです。

今回の震災でも、世界中の人々が、困難の中でも冷静で整然と振る舞う日本人の姿に驚いています。


ネットワークビジネスの精神にも通じるところがあると思いました。