一方、ヨーロッパでは
旧西ドイツにもネットワークビジネスに似たようなシステムがありました。

1949年ハンブルクの靴屋ヴェルナー・オットーが、靴を店頭で販売するだけでなく、
他の商品も扱う通信販売を始めました。
この販売システムはSB方式と言われています。

SB会員
は、商品を卸値で入手して愛用できると共に、さらにこれらの商品を友人、知人
などに販売 することによって副収入(6~14%のマージン)を得ることができました。
つまり消費者が販売者を兼ねるネットワークビジネスの仕組みと同様です。

SB方式のもう1つの特徴は、その組織構成にありました。

SB会員を指導する本社の社員が地区リーダーとしており、この人たちがSB会員
リクルートし、その管理指導をすることで収入を得るシステムです。
地区リーダーの収入は、自分が管轄する地区内の商品売上高によってお毎月変わって
いました。

これらの地区 リーダーの上に100人のディストリクト・マネージャーがおり、そのさらに上に
マネージャーを管轄する9人のブロック・マネージャーがいました。
これらのマネージャーの収入も全て歩合制でした。

このようなオットー社のマーケティング システムにもネットワークビジネス(MLM)の原形を見ることができます。


こうした「消費者が販売員も兼ねる」システムがMLMの原点で、企業側にが大きな
資金がなくても商品の流通販売が可能になり、新しいマーケティング理論として認識さ
れはじめました。


1960年頃から、アメリカ資本のMLMがドイツにも上陸し、中には悪質な「雪だるま方式」
や「ピラミッド方式」の会社もあり、多くの被害者を出しました。

1980年代になって、ドイツ資本のMLM企業も出てきましたが、アメリカ資本企業に押され
てそのほとんどが消えていきました。

その中で現在も残っている最大の企業は、 LR International (1985年創立) で10万人
のディストリビューターを有してします。